エベレストを含むネパールヒマラヤの高峰群を、最も簡単に見られるのがマウンテンフライトです。世界最高峰エベレストの真正面まで飛び、紺碧の背景の前に雪と岩と氷河のピークが銀色に光り輝いているのを触れそうなほどの間近で見れば、美しさもさることながら、畏怖の念がわき起こってくるほどの感動を得て頂けることでしょう。 雨期の6～7月以外はいつでも運行されており、基本的に天候の安定している早朝のフライトです。ヒマラヤの絶景をより楽しんでもらうため、ヒマラヤ山脈沿いまたはその上空を飛行していきます。ネパール国内のほどんどの航空会社がマウンテンフライトを運営しています。
国土の狭さが幸いして、カトマンズの空港を離陸後飛行機が東に向かえば、すぐにカトマンズ北方のヒマラヤピークが見えてきます。地平線上に見える最初のピークは雄大なゴサインタン（シシャパンマ）と呼ばれ、標高は8,013mです。その右側には８つの大きな山塊をうつぶせにして雪で覆ったように横たわるドルジェラクパ（6,966m）が、そしてその右側にはカトマンズ盆地からぼんやり見えていたフブリチヤチュが見えてきます。その後飛行機はどんどんと東へ向かい、ガウリシャンカール（Gauri Shankar)，チョ・オユー（Cho Oyu)、ヌプツェ(Nuptse)などのヒマラヤを間近に飛び、このフライトの主役であるエベレストの目前まで飛行します。往復約１時間のフライトですが、時間を忘れるほどの素晴らしい思い出に残るものとなるでしょう。
