重くて古くさくて新鮮味に欠けていたネパールのお土産類。ところが職人の手仕事力に目をつけたデザイナーや外国人が投資や指導を始めて大変身、しっかり作られた実用度の高いグッズが、新しいデザインセンス、リーズナブルな価格でつぎつぎと店頭に並ぶようになりました。
人気路線はフェルトのグッズ、ハーブ利用のコスメ・アロマ類、ネパール和紙の小道具、ダカ織布やニットのショール・小物類、籐や竹の生活道具、ミティラ-系グッズ、そしてネパール伝統衣装類。いずれも的確な手仕事で作られていて、色使いや使いやすさや頑丈さにも配慮した、お財布にもやさしいグッズばかり。フェルトのスリッパは足下の寒い日本の冬場、特にキッチンにピッタリ、ハーブ利用の石けんは香り高いわりにお安めで、籐や竹の生活道具類は仕上げが素朴なだけに普段使いに程よく、クルタやサリーなどの伝統衣装は気に入った布から選んで採寸縫製してくれるという、たまらない究極の自分土産。このほかにも自然素材の生成り布製品、かの有名なパシュミナ・ヤク毛製品、岩塩に代表される自然食品、愛好家に評価の高い紅茶・コーヒー・ハチミツ、などなど、などなど、探し出したら止まらないネパールのお土産ショッピング。いままさに革命進行中です。
もちろんベテランネパールフリークにおなじみの伝統土産もまだまだ健在。純粋な信仰心や伝統技法に裏打ちされた木彫金彫石彫等の彫刻類、仏話や神話を描いたタンカ画(Thangka)・パウバ画(Pauva)、愛好家に根強い人気のククリ刀(Khukuri)、化石・宝石・貴石、インド・チベットのアンティーク雑貨など、いつもの名品が目白押しです。
ヨガやヒーリング等に使えるマット、道具入れ用のバッグ、知る人ぞ知るシンギングボウルなども現地値段でよりどりみどり。身体を動かす方には、ちょっと変わったデザイン・ロゴ入りのTシャツやショールも良いお土産かもしれません。
観光客向けのお土産街なら、やはりカトマンズはタメル、ポカラはレイクサイドでしょう。この二カ所なら、上述したような商品を扱うお店がたくさん並んでいます。民族色の強い製品、商品は、その方々が集まって暮らしている町まで足をのばせばより多くのバラエティーの商品を、卸し値段で手に入れることができるかもしれません。また有名ホテルや交通の要衝のような人の集まる場所にも、観光客狙いの土産物屋さんが並んでいます。
カトマンズもポカラも、同じ商品を取り扱うお店は同じ場所に固まる傾向にありますので、具体的に欲しいものが決まっている場合は、ガイドやホテルスタッフ、地元の方々にストレートに聞いてみるといいでしょう。
なお薬局はおおむね病院の近辺にあり、大病院周辺には夜間でも従業員が寝泊まりしていて薬品を売ってくれるところがありますが、ほぼ英語表記のものばかりで、かつ、概してネパールの薬品は薬効が強いため、購入と服用に関しては信頼できる医療機関等に安全等を確認することをおすすめします。
過去10年くらいの間に急速に出来たのがショッピングモールです。業態にもよりますが、これらモールは大きなビルの中で生鮮食料品・酒類、生活雑貨、衣類、電化製品、こども向けオモチャ等幅広い商品を販売していますので、買いたい物がたくさんある場合の時間短縮には便利です(経費がかかっている分、個人商店よりは少し割高なことが多いようです)。
カトマンズのSC:バトパティーニ(Bhatbhateni)チェーン、セイルウェイズ(Saleways)チェーン、セールスベリー(Salesberry)チェーン、シティセンター(City Center@Kamal Pokhari)、シビルモール(Civil Mall@Sundhara)、カトマンズモール(Kathmandu Mall@Sundhara)、ラビムモール(Labim Mall@Pulchowk)
ポカラのSC:バトパティーニ(Bhatbhateni@New Road)、セイルウェイズ(Saleways@New Road)、セールスベリー(Salesberry@Lake Side)
カトマンズの問屋・商店街:ニューロード(New Road)、プタリサダック(Putali Sadak)、クマリパティ(Kumaripati)、ラジンパット(Lazimpat)、トゥリプレショール(Tripureshwor)、ラガンケル(Lagankhel)、ジャワラケル(Jawalakhel)
ポカラの問屋・商店街:レイクサイド(Lake Side)、ニューロード(New Road)、マヘンドラプルバザール(MahendrapulBazzar)